元恋人との思い出の品を買い取るサービス「縁結び開運BOX」
「使う気にもなれないし、捨てるのも忍びない。友達にあげるのも違うと思って家に置いていた。心のどこかで気にかかっていた」。埼玉県在住の女性(43)は七夕に向けて始まった「縁結び開運BOX」で、元カレからもらい、長年手元に置いていたブランド品のバッグと財布を手放した。「家から出せてほっとしました」と胸をなで下ろす。
サービスは首都圏中心にリサイクルショップを運営するリ・アンティーク(埼玉県蓮田市)と一般社団法人七夕協会(東京・新宿)、結婚相談所を運営するプレシャスウエディング(横浜市)が共同で取り組んでいる。
「新しい出会いの軍資金に変えてほしい」。リ・アンティークの近藤俊之社長はこう語る。同社には元恋人や元パートナーとの思い出の品が続々と届く。
サイトで申し込むと売却希望者の元に送られてくる専用ボックスへ、誕生日などにもらったプレゼント、元恋人の写真や手紙、2人で一緒に聴いたCDなどを詰めて送ると鑑定士が査定する。
ボックスにはハートの形をした緩衝材のほか、次の恋に向けた思いをつづるハート形のメッセージカード、縁結びステッカーまで同封するという凝りようだ。今後は「クリスマスやバレンタインなどにも同様の企画を展開していきたい」(近藤社長)という。
プロジェクトは近藤社長が実体験を基に企画した。